ひととあやかしが共に暮らすことができる、最後の聖域。
四国、高知の山奥にある隠れ里。茂伸(ものべの)――
今はものべのと呼ばれる土地が、ものべのと呼ばれるようになるさらに前、ずっとずうっと昔から。
その土地を守り続ける神格――ものべのという土地の安全装置として機能すべく、根の国の永遠の黄昏の中で眠りたゆたいつづけることを運命(さだめ)られた存在――星辰大王の娘・星辰ひめみやという少女がいます。
ひょんなことから『ご開祖ちゃん』という名を得。
名を得ることにより器=体を得、自由に動けるようになったご開祖ちゃんは、ひとつの計画を動かしはじめます。
その計画の中核部を任されたあなたは、見事に与えられた務めを果たしきり、ご開祖ちゃんからのご褒美となるひとときを過ごすこととなります。
幼くして封じられた肉体相応にはしゃぐご開祖ちゃんとがんばる、氷割り、手水場洗い、雑巾がけといった神社掃除。
あなたの奥深くに巣食ってしまった疲れを祓うための、梓弓・鈴神楽。
ジェル状耳かきと響き鐘とを駆使し、鼓膜から魂までを震わせてくれるような、丹念な耳掃除。
そうして訪れる添い寝の時間に――
ご開祖ちゃんは、きっとあなたに――ずっと誰にも話せなかった、自分のことを、願いのことを、聞かせてくれることでしょう。
ごくごく幼い少女の顔と、2000年もの永きに渡り一つの土地を見守り続けたカミとしての顔。
両者の間をごく軽々と行き来するご開祖ちゃんとのかけがえのないひとときを――どうぞ、ご堪能いただけましたら幸いです。
……ものべのの安全装置としての役割を与えられ。その機能を半永久的に果たし続けるためだけに、永遠の誰そ彼時の続く国――根の国でたゆたいつづけることを運命(さだめ)られた少女。星辰姫宮。
ひょんなことから『ご開祖ちゃん』という名を与えられ、その名によって器を、肉を得ることを叶えたご開祖ちゃんは、ものべのをより安定させるため――かつての自分と同じく名を持たず、あるいはせっかく得た名を忘れさられて消えていこうとしているあやかしたちの救済に動き始めます。
人とあやかしと半妖とがともにくらせる理想郷として、ご開祖ちゃんの力を借りずに成り立った――「この」ものべのに。
そうしたあやかしたちを集めて。いまひとたび、人とあやかしとの絆を結び直させよう――というのが、ご開祖ちゃんの計画でした。
その計画を現実のものとするために身を粉にして、ずたぼろになるまで働き続け――結果、見事につとめを果たしたあなたに、ご開祖ちゃんは、彼女にできる限りのご褒美を与えてくれます。
それは、正真正銘の神格――古い古いカミであるご開祖ちゃんと過ごす、癒やしの時間。
癒やしの時間である筈なのですが、あなたとふたりきりでいることにテンション上がりすぎてしまっているご開祖ちゃんは、なかなかに賑やかな一面を見せてもくれます。
幼くして強大な権能を与えられ、その時間を、成長を封じられてしまった肉体相応の幼さと。
封じられた全ての時間をたゆたい、人とあやかしとの生業を見守り続けてきたカミとして、自然に磨き上げられた品格と立ち居振る舞いと。
その両方を矛盾なく、ひとつのからだに収めるご開祖ちゃんとのかけがえのない時間を――どうぞごゆるりとお楽しみいただけましたら幸いです。
土地神紹介 ~ 星辰姫宮・ご開祖ちゃん ~
「星辰大王にたくさんいる娘の中の、ごくごく平凡な一人。
名もあたえられず、婿もとらされず、期待もされず――
星辰大王にとってはさほど重要でもない地域の安全装置としての役割だけを与えられた、星辰大王の家の姫君――姫宮。誰知らぬうちに危機を救い、
その手柄を依り代となってくれたそのときどきのひめみやに譲り――
だから誰にも感謝されずに、再び根の国にもどってまどろむ。
……それが自分。星辰ひめみや――だったッス」
「そう。過去形ッス。
過去形に、キミと有島ありすちゃんがしてくれたんスよ。
夢の中で”ご開祖ちゃん”って名前をくれた、そのことで」
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有能力的兄弟可以去补一下支持作者
【耳かき・カミゴト】あやかし郷愁譚 ~星辰姫宮 ご開祖ちゃん~【響き鐘】 [Whisp] | DLsite 同人
这部还没听就不做评价了(⊙ˍ⊙)